2017年にイーサリアムブロックチェーン上に登場した「CryptoKitties」がきっかけでNFTを知った人は、なかなかのツウな人だと思います。
そして、2021年に各メディアに取り挙げられて一大ブームとなりました。
ただ、そのNFTの裏側には、絶対に気を付けなければいけない詐欺の危険も潜んでいます。
ですので「NFTは胡散臭い」という印象を持つ人がいるのも無理はありません。
本記事では、NFT詐欺の実態や典型的な手口、実際の被害者事例を詳しく解説します。
また、詐欺から身を守るための具体的な対策や、NFTを安全に楽しむためのポイントも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
NFTは本当に胡散臭いのか?詐欺の実態と事例
NFTは本当に胡散臭いのか、下記3つの詐欺の実態と事例を解説して一緒に考えていきましょう。
- NFT詐欺の増加理由
- NFT詐欺の典型的な手口
- 実際に被害に遭った実例
まず現実を知るのは大事だからね
①NFT詐欺の増加理由
2021年のブームが発端となってからは、ここ数年でNFT市場は急速に拡大してきて、世界各国から多くの人々が参入しています。
そして、残念ながらこういったブームに便乗して詐欺の数も増加しています。
敢えて悪い表現をすると、NFT新参者・初心者を「カモ」扱いする悪い人たちが出てきます。
まず、NFTが注目を集める理由として、デジタルアートやコレクションの希少性があります。
人気プロジェクトでは数百万、数千万という高額な取引が行われることもあり、その高額な取引が詐欺師たちを引き寄せる一因です。
また、NFTの取引にはブロックチェーン技術が使われており、取引の透明性は確保されてはいます。
とはいえ、その仕組みを理解していない人が多いため、詐欺に巻き込まれる事件がどうしても起こってしまうのですね。
特に、初心者にとっては複雑な取引手順やウォレットの管理が難しく、詐欺師たちにとって格好の標的となってしまうのです。
②NFT詐欺の典型的な手口
NFT詐欺の手口は非常に巧妙で、多様化しています。例えば、X(旧Twitter)などSNSを通じて「あなたのNFTを買いたい」というメッセージを送り、その後偽の取引プラットフォームに誘導する手口がよく見られます。
特に、怪しい日本語、マニュアル通りのメッセージは絶対に相手にしないでね
「エアドロップ」や「ギブアウェイ」などのプレゼントキャンペーンを装った詐欺も増加中です。
これらの手口は、見た目には正規のものと変わらないサイトやアプリを使って行われ、気をつけていないと簡単に騙されてしまいます。
特に偽サイトへの誘導は、詐欺師がよく使う手法であり、公式サイトとほぼ同じデザインを用いるため、判別が難しいことが特徴です。
③実際に被害に遭った事例
NFT詐欺の被害は国内外で報告されています。例えば、海外では著名なNFTコレクターがウォレットをハッキングされ、数千万円相当のNFTを失ったケースがありました。
更には、国内でも人気のあるプロジェクト「CNP」の大規模な盗難事件が発生し、被害額は約1,000万円に達しています。
これらの事例からもわかるように、詐欺の被害は非常に深刻です。高額なNFTを扱う場合には、詐欺に対する十分な対策を講じることが必要です。
ここから
↓
NFT詐欺から身を守るための対策
NFT詐欺から身を守るためには、いくつかの基本的な対策を理解しておく必要があります。
- 知っておくべき詐欺対策の基本
- ウォレットの管理方法
- 注意すべきNFTプロジェクトの見分け方
①知っておくべき詐欺対策の基本
まず、NFTを扱う際には、知らない人からのメッセージや誘いには慎重になることが重要です。
特に、急に大金を払うよう求められる場合や、不審なリンクが送られてくる場合は、とりあえず疑うようにしてください。
また、最初は大金を求めてこず、逆に「無料プレゼントをあげますよ~」と興味を引いてやり取りしているうちに、気付いたら支払いしてた…というケースもあります。
少しでも違和感があれば、ググったりネットで調べるようにしてください。
さらに、ウォレットの管理も非常に重要です。シークレットリカバリーフレーズを他人に教えないことは、基本中の基本です。
②ウォレットの管理方法
ウォレットの管理は、NFTを安全に取引する上で不可欠な要素です。
取引用と保管用のウォレットを分けることで、詐欺に遭った場合の被害を最小限に抑えることができます。
さらに、取引が終わったら、すぐに不要な「アプルーブ」(承認)をリボーク(取り消し)することも大切です。
これは、ウォレットに対するアクセス権を持つ第三者がいる場合、そのアクセス権を無効にする手続きです。
③注意すべきNFTプロジェクトの見分け方
信頼できるNFTプロジェクトを選ぶことも、詐欺を避けるために重要です。
まず、プロジェクトの運営者や開発者が公表されているかどうかを確認しましょう。
また、プロジェクトのコミュニティやレビューを調べることで、その信頼性を判断する材料にすることができます。
公式ウェブサイトやSNSでの透明性もチェックするポイントです。
ちなみにボクが勤める会社でもNFT販売を始めています。時代に乗り遅れないよう努力している会社だなぁと、ちょっと感心しています。
NFTを安全に楽しむためのポイント
NFTを安全に楽しむためには、最低でも以下の3つのポイントを押さえておくことが大切です。
- 安全な取引のためのウォレット選び
- 信頼できるマーケットプレイスの活用法
- 取引時に気を付けるべきポイント
それでは順番どおりにチェックしていきましょう。
①安全な取引のためのウォレット選び
ウォレットを選ぶ際には、セキュリティ面で優れたものを選ぶことが重要です。
ハードウェアウォレットなど、オンライン接続を断って管理できるタイプのウォレットは、ハッキングのリスクを大幅に軽減します。
また、ウォレットを公式サイトから購入することも大切です。
中古のウォレットにはシークレットリカバリーフレーズがすでに抜かれている可能性があるものの。
NFTルーキーや初心者さんは、特に注意が必要です。慣れるまでは中古ウォレットではなく、知名度のある公式ウォレットを使うようにしましょう。
一応、おすすめなのは以下の5つのウォレットです。
- MetaMask(メタマスク)
- Coinbase Wallet(コインベースウォレット)
- Ledger(レジャー)
- Phantom(ファントム)
- Trust Wallet(トラストウォレット)
5つの中で迷ったのであれば【MetaMask】を選べば間違いないです。
②信頼できるマーケットプレイスの活用法
取引するマーケットプレイスの信頼性も重要です。OpenSeaやRaribleなど、大手で実績のあるマーケットプレイスを利用することで、詐欺に遭うリスクを減らせます。
これらのマーケットプレイスは、取引の安全性を確保するための対策が充実しており、トランザクション履歴も透明に公開されています。
③取引時に気をつけるべきポイント
取引時には、取引手数料やガス代にも注意を払う必要があります。
特に、異常に高額な手数料が請求される場合は、詐欺を疑うべきです。
また、取引が完了した後も、ウォレットにアクセスする権限を与えたままにせず、権限を取り消す手続きを忘れずに行うことが推奨されます。
まとめ:NTFが胡散臭いのは詐欺があるから…だから正しい知識を身に付けていこう!
NFT市場は急速に成長しており、多くの魅力的なプロジェクトが登場していますが、同時に詐欺のリスクも存在します。
本記事では、NFT詐欺の実態や手口、被害者の事例を紹介し、詐欺から身を守るための対策を解説しました。
ちなみに、芸能人でいうとロンドンブーツ田村淳さんもNFTを始められましたね。
ウォレットの管理や信頼できるプロジェクトの選定、取引時の注意点など、安全にNFTを楽しむためのポイントを押さえて、詐欺に巻き込まれないように気をつけましょう。
安心してNFTを楽しみつつ、時代に乗り遅れないよう基本的な知識をしっかりと身につけていきましょうね。
コメント